ラスベガス
F12号 ( 606㎜ × 500㎜ ) Oil on Canvas
新型コロナウイルスのおかげで、スケッチに出掛けることも自粛しており 「最近の一枚」の更新が進まず、申し訳ありません。 今回の絵は、昨年、「コレド室町3」の画廊で個展を開催した時に 出品した作品です。 来廊された青年から「ラスベガスに行った事があるのですか?」と聞かれました。 その方は、ラスベガスのあるネバタ州の隣、アリゾナ州で生まれ育ち、最近日本に 来たばかりだというのです。 実家から離れるのは初めて、つまり日本に来たのは初めてであるらしいのです。 ですが、日本語はペラペラ、いやいや普通に日本語です。外見も普通に日本の 青年に見えます。 アメリカに渡った日本人の両親のもと、アリゾナで生まれ育ち、しっかりと 日本語教育も受け、完璧なバイリンガルになったということなのでしょうか。 立ち入ったことを聞くわけにいかない私は、別のことを質問をしました。 「アリゾナといえば、観光で行った私などはグランドキャニオンとモニュメントバレー が景色の全てになりますが、アリゾナで暮らす人にとってどういう景色に見える所 ですか?」 青年は答えてくれました。 「下が赤で上が青ですね」 すごく納得。酸化鉄を含んだ土と岩。雨の少ない土地柄、空はいつも青空。 「子供の頃、野球をやっていましたが、フライが上がるとボール見えなくなりますよ」 なるほどなぁ・・・納得だァ。