「神楽坂」
22.7㎝ × 15.8㎝ ペン、水彩 水彩紙 (WATER FORD) (Water Ford)
私は東京育ちではあるが、神楽坂には馴染みが薄い。この町に対する漠然とした印象は料亭などが連なる古き街並みと、時折り見かける芸者の姿。といったステロタイプ的なものだ。だが実際に訪れてみると、表通りはあくまでも賑やかであり、路地に入れば洒落た店がならぶ観光地商店街なのであった。瀟洒な建物が残る住宅街も健在ではあるが、その佇まいを活かして改造された店も点在し、つい中を覗いてみたいという気持ちを起させるのである。
スケッチした場所は、最初一軒の店と勘違いしていたが、左側の赤い外壁の店はワインとチーズの店。右側はニンニク料理の専門店。と、全く別の店舗であった。