最近の一枚

絵画 水彩 「土手の伊勢屋」

「土手の伊勢屋」
SF3号 ( 27.3㎝ × 22.0㎝ ) ペン・水彩・水彩紙

木造の店が2軒並んでいる。右が「土手の伊勢屋」。天丼で有名な店である。 かつて東京にあった吉原。吉原の出入り口である大門(おおもん)の近くには、 多くの食べ物屋さんが並んでいたものらしい。現在も営業するのは、2軒のみ。 「土手の伊勢屋」の左隣が、「桜なべ中江」馬肉料理の専門店である。 私は「桜なべ中江」には、10年ほど前に来たことがある。なのに、その隣が天ぷら屋 さんだということは、最近になって知った。というのは、「桜なべ中江」は、平日は 夜のみの営業。昼だけ営業している「土手の伊勢屋」の存在には気が付かなかったのだ。 ところで「土手の伊勢屋」だが、このスケッチとは違い、昼時ともなると、大勢のお客さんが、 店の周りに列をつくる。私はというと、この列に並ぶとなると、1時間待ちは覚悟しなければ ならないし、どうしようかと逡巡していたのである。だが、迷う必要はなかった。店の従業員が 入り口に現れたかとおもうと、あっという間に暖簾を引っ込めてしまった。閉店である。 その時点で、並んでいる客はセーフ。ということらしい。今度又来ます。はい、少し早めに。

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